桜友会会報の第19号に誤りがございました。
深くお詫び申し上げますとともに,下記の通り訂正させていただきます。
●該当箇所:3⾴
【誤】南教頭先生
↓
【正】巳波教頭先生
会報バックナンバーページ内のPDF ファイルについては,該当箇所を訂正しております。
2024年9月18日その他
桜友会会報の第19号に誤りがございました。
深くお詫び申し上げますとともに,下記の通り訂正させていただきます。
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【誤】南教頭先生
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【正】巳波教頭先生
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2020年6月3日その他
横浜市病院経営本部長であり、医師である、平原史樹桜友会会長より、この数か月の医療現場や、コロナウイルス感染対策について、貴重なお言葉をいただきました。
ぜひ、平原会長の記事をご一読いただき、教えていただいた感染対策を行いながら、自分を守り、家族を守り、周りの人を守り、一日も早く、この状況が改善されるように過ごして参りましょう。
2020年5月25日
平原史樹(桜友会会長、横浜市病院経営本部長、医師)
桜友会(同窓会)会長の平原史樹です。現在横浜市の医療局という病院行政の部署におりますが、本年は2月以来とにかくコロナ、コロナで大変忙しくしております。
さて会員の皆様におかれましてはご健勝のことと存じますが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)にり患された方もおられたのではと思いますが、だれがどこで罹っても不思議でない感染症になっています。一部の人だけの問題という考え方は間違っていますし、皆の共通の問題として病気になられた方も罹っていない方も、それぞれの立場で気を付けながら生活していく社会になっています。
2019年12月(11月という説も)に中国武漢を中心に流行し始めた新型肺炎は、瞬く間に世界へと拡がりました。日本では2020年1月28日に奈良県のバス運転手さんがこの新型コロナウイルス感染症と診断され、武漢からのチャーター機での帰還騒ぎの後、2月3日夜には横浜港内にダイヤモンドプリンセス(DP)号が投錨し、日本での新型コロナウイルス感染症の本格的騒動が始まりました。DP号からは乗客乗員計3700余名から結局723名もの感染者(国内収容者)がでて、不幸にも乗客として元気に乗られていた方々から13名が亡くなられています。
横浜港に横づけされた船内は、船籍英国の外国(検疫通関未完了)のままの中途半端な状態でしたが船内からはコロナ陽性患者さんはもとより、コロナ陽性かどうかわからないが体調を崩した方などがひっきりなしに船外へ救急患者として搬送され、市内の大学・基幹病院は瞬く間に収容不可能な状態になってしまいました。多くは高齢の方々で多くの外国籍の方々もおられました。市内の主要医療機関は(コロナもしくは船内で持病悪化の)重症者で埋め尽くされ、軽症の方々は関東はもちろん、東北、東海、関西まで感染症指定病院を目指して搬送されました。長距離の隔離搬送車移動です。中等、重症の方々が一気に出てくると医療はあっけなく崩壊してくるなとこのとき強く感じました。
全国に約1800余床分ある感染症指定病院とは、近代的な一部の病院を除けば大部分の病院は昔の伝染病院をイメージしていただければよいのですが、伝染病の下痢、肺炎を隔離して時間かけて治すような大部屋の古い形式のものが多く、今回のような一気に悪化することを先進的医療監視体制下に診ることのできる病院は極めて少なく、多くの新型コロナウイルス感染症の患者さんは、まさにこの救急治療している先端医療のまっただ中に一気に入り込む形となりました。心筋梗塞や脳卒中の対応を24時間している救命救急病床に一気にコロナ患者さんが入り込む形となり、当然感染させないために区分隔離をしなくてはならず、多くの先進的病院が命を争う救急医療を差し控えせざるを得ず、悲惨な状態だったのがDP号の横浜ひいては同じことが4月の東京で起こっていました。
新型コロナウイルス感染症で重症化した方が次々来ないようにするためには上流の新規感染者をこれ以上一気に出さないようにする。流行を少しずつだらだら長引かせるしかなかったのです。これは専門家会議が2月から3月にかけて自粛を呼び掛けてよく話していたことです。イタリアのような野戦病院で次々亡くなるような事態が避けられたのは、国の呼びかけに応じた市民の賢明さによるところだったと思っています。不幸中の幸いでした。
さてわが国ではニューヨークのようなオーバーシュートはなんとか第1波では逃れたように思いますが、ある程度分かってきたこの病気から身をまもるにはどうしたらよいでしょうか? 思いつくままですが下記に記しますのでご参照いただければ幸いです。
① 飛沫感染:ウイルスを持っている人がマスク無しで話をして唾液が飛んだり、咳、くしゃみのしぶきなどをかぶるとウイルスが伝染してきます。マスク無しで対面して15分も会話していると伝染するといわれています。
② 接触感染:感染者がさわったもの(ドアノブ、取っ手、てすり、つり革、コイン、スーパーのかご等) に触れると、自分の手などにウイルスが伝達されそのまま顔、口鼻、目などをさわるとウイルスは体に入ってきます
ヒトはあちらこちらを触れ、触ります 触った先がその少し前にどなたか新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の方が触れていたとすれば濃厚にわが身にウイルスがくっつきます。ただし手にくっついただけでは発病しません。その手を口、顔、眼などに持ってくるとそのままウイルスをわが身に飛び込ませてしましまうことになります。
5分おきに手を消毒する必要はありませんが、もしわが身の顔や素肌の出ているところをわが手で触らねばならないときにはこの手をよく見て「どこかさわったかなあ?」と振り返ってください。電車やバスに乗った後も同じくです。
しっかり石鹸で手洗い(30秒以上ゴシゴシで99.99%きれいになる)すれば概ねOKです。石鹸がなければしつこく流水でごしごし手を洗ってください。洗った後、その手で蛇口を締めればその「蛇口」は大丈夫ですかねと再度思ってください(蛇口が汚れていたら手洗いも台無しになります)。 アルコールなどでの消毒があればなおよいかもしれません 手に振りかけたアルコールでついでにアルコール容器の取っ手(噴射レバー)も合わせてぬぐっておけば常に取っ手も清潔にできます。
罹患者は今回の第1波では1万人にひとりぐらいの頻度で発病していましたが、無症候病原体保有者(症状なしに人に感染させるウイルスを出している)はおおよそ、その10倍とも30倍ともいわれていますがまだデータがなくわかりません。
東京のピーク時(武漢様の急速上昇カーブを示した3月20日の連休以降)はおそらく200-300人に一人ぐらいは陽性者が街中で普段通りに生活していた可能性があります。その保有者のだれかとどこかでたまたま出会うとうつるリスクが生じますが、どなたが陽性保有者かは外見では全く分からないのでとにかく『3密をなくしてください』というしかなかったのです。
頻繁に感染者と出会いそうになっているのであれば、皆すべての活動を自粛せよという緊急事態宣言が今回のキャンペーンになります。
緊急事態宣言解除の規準(10万人に0.5人感染)という線をクリアできている今の状態では、ザクっとした推論では皆さんが出会う5000人から2万人にひとりぐらいの方がウイルス保有者というところでしょうか(これも平原の私的見解です)。 出会ってしまうと1.5m以内で15分以上マスク無しで接していると濃厚にうつります。
ウイルス保有者がマスク無しに大声を出すと周りがマスク無しだと濃厚にうつります。
合唱団で集団感染した例やライブハウス、スポーツジムも気合入れて大声出しますよね。
マスクはしっかり鼻もあごも頬も覆ってください。アベノマスクはあごや頬が出てしまいますけど使ってください。
マスクはうつらないためにも、万一自分が気が付かずにかかったとき人にうつさないためにも有効です。
花粉症などでおもわず口鼻に手をやってしまう人にも手が口鼻に直接触れずにバリアーになるのでマスクは良いですね。
当たり前ですがウイルスのでてない人同士での食事会やあつまりはNo problemです。
健康そうなひとでも万一ウイルス保有者だったらと想定しうる状況なので、一緒に食事会等はやめてくださいとなっています。緊急宣言が外れて少人数なら食事会してよいことになりそうですが、そこに陽性者がいればほぼうつります(集まったメンバーが離れてすわり黙って別々に食事すれば回避できますがそんな食事会、異常ですよね)。
他国のニュースでみましたが一人一人がアクリル板で囲まれて1.5mお互いに離れて食事会すれば大丈夫ですけど。
まずかかりつけ医がいますか? いれば相談して指示を貰ってください(電話して)。
区役所などのホームページなどでコロナの相談センターの電話が書かれていますが、なかなか通じないとの苦情がありましたが改善しつつあるようです。心配だから安心のためにとPCR検査を念のためという方は、検査を受けないほうが良いと思います。いまのPCR検査も新たな抗原検査もみな見落とし率が30%以上といわれていますし、検査する場所は症状のある方のたまり場でもありますので感染する機会が増えます。症状が出たら(多くは風邪様ですが味覚、嗅覚だけの異常もあり)近所の医院(できるだけかかりつけ医をつくっておくこと)に相談しましょう。
急に具合悪くなったら119番です。
いま、学校も慎重な対策を考えながら計画を立てています。学校の先生方がベストを尽くした実行策を立ててくださると思いますし、日々の注意を下さると思います。しっかりと子供さんたちには寄り添ってルールを守らせてあげてください。
以上いくつかの点を述べましたが、これからの予想は難しいので今後のことはまた機会を持ちます。皆さん、日々のひとつひとつの場面で慎重に考え、動きながら新たな社会の仕組みを理解してともに工夫していきましょう。
2024年6月25日その他
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